放電地震





ポケモン 特性 持ち物
ロトム ふゆう ほうでん ハイドロポンプ いたみわけ まもる たべのこし
カバルドン すなおこし じしん いわなだれ なまける まもる ゴツゴツメット
ドリュウズ すなかき じしん いわなだれ つのドリル まもる じめんのジュエル
ハッサム テクニシャン むしくい バレットパンチ つるぎのまい まもる オボンのみ
ランターン ちくでん ハイドロポンプ ボルトチェンジ こごえるかぜ どくどく シュカのみ
トルネロス いたずらごころ クロバット ちょうはつ みがわり まもる ひこうのジュエル




まず構築のきっかけから。
地面無効で氷耐性のある放電役としてロトム水というポケモンが新しく出てきた割に、
それの放電をメインに組んだパーティを見かけないなと思って作ってみました。
放電地震構築にユキノオー等による吹雪の一貫性を無くしたらどうなるのかと思いまして。


ちなみに全体技で最も厄介な攻撃は放電だと考えています。
全体技厨としてこれを使わない手は無いなと。


〜パーティの構築手順〜
ロトムの放電を中心に、周りを電気無効のポケモン達で固めていく。
まず砂起こしや種族値などスペックの高い地面タイプであるカバルドンが入り、
もう1体速い地面タイプを入れるとしてドリュウズガブリアスで悩むが、
放電地震を半減してくるラティオスに強いポケモンを確保しておきたかったので前者を選択。


放電軸のパーティだが4体目に入ってきたのはハッサムで、
砂嵐のダメージを受けずに上記の3体となるべく弱点が被らないポケモンとして採用。
定数ダメを受けないのは実に重要で、長期戦になるとそのダメージ量の大きさが響いてくる。
5体目はランターンで、水や氷耐性のある蓄電ポケモンとして選出に幅が出るように。
最後に草・格闘・地面耐性をつけるためトルネロス。詳しくは個別解説で。


〜パーティの特徴〜
全体技を連打するいわゆる放電地震パで、コマンド入力時に思考的負担が少ない。
そして放電と岩雪崩の追加効果がとにかく強力で、常にワンチャンスを作れる感じがある。
似たような構築に霰吹雪があるが、先手で打つ時の行動不能の期待値がまるで違う。


それは電気技無効のポケモンが3体もいる事も要因になっていて、
相手の電磁波による干渉を受けにくい構築がさらに先手を取りやすい状況を作っている。
他にも砂下のドリュウズやS111族のトルネロスといった素早いポケモンがおり、
ダブルバトルにおいて先手で攻撃できる事の強さがにじみ出ているぱーちー。


戦いやすい相手は、電気や地面タイプが等倍で通りやすい雨パやトリパ。
とは言えどちらも素早さ関係を逆転されると辛いので、何かしら策を仕込む必要がある。
逆に苦手な相手を単体で見るとユキノオーナットレイトリトドンガブリアスetc.
単純に攻撃し合うと不利なので、集中攻撃で1体ずつ倒して対数差で有利に立ちたいところ。

...

本日のオマルカップ(+裏オマルカップ)でこのパーティを使用。4勝2敗。
敗戦は優勝者も使用したランドロス入りの構築で、今後使用者が増えると踏んで公開。
放電地震のベースを崩さないのであれば、もう少し地面タイプに厚い構成にしたい。


ちなみに、公開後にバトルビデオ上でこの構成に似たものをいくつか確認しました。
パーティをコピーされるって経験があまり無かったので素直に嬉しいですw
ただコンセプト色が強くて自分でも使いやすいパーティとは言い難いので、
コピーするならこちら推奨って追記でした。


以下、各ポケモンの配分や役割など。



ロトム(ウォッシュ)
性格:おだやか
実数値:157-×-128-126-154-125
努力値:252-0-4-4-100-148)


最速バンギラス抜きで、ラティオスの珠流星群+砂嵐のダメージを受けても倒れない配分。


ロトム水が安全に放電を打てそうな相手なら積極的に先発に選出。
放電はマヒを撒く他に、1度見せると範囲攻撃で3割の追加効果がある以上、
電気弱点のポケモンやラティ等を交代から出していく立ち回りをしづらくできる。
この交代制限の性質をうまく活かせるのはランターンを一緒に選出させた場合で、
蓄電でHPを回復させながら一方的にダメージを蓄積させられる。


持ち物は砂嵐下で居座る展開が多くなると考え、オボンの実より食べ残しを優先。
さらに痛み分けのおかげで従来のロトムと違い、かなりしぶとく生き残れるのが強み。
元々Hが低くてBDが高いポケモンなので痛み分けとの相性は良いのである。


ウォッシュではなくヒートロトム軸の放電構築も考えたが、
居座りが重要な放電役において専用技で特攻が下がるヒートは微妙なのかもしれない。
めざ炎ヒートロトム



カバルドン
性格:いじっぱり
実数値:215-151-138-×-119-57
努力値:252-44-0-0-212-0)
(備考:素早さ個体値が10,11)


ラティオスのメガネ流星群耐え≒珠くさむすび耐え。
また素早さを最遅S60族−1の値にして、ユキノオー入りトリパへの耐性を上げている。


技は地面タイプと相性の良くてひるみが狙える岩雪崩と、再生回復のなまけるをチョイス。
カバルドンはバンギやノオーと違い、定数ダメージの天候を起こしながら回復できるため、
自身が攻撃せずとも最悪なまけるだけで倒せ、さらにゴツメでその速度を上げている。
温い物理ポケモンに対して圧倒的に優位に立てる性能が使っていて安心。


ニックネームはオマルカップ優勝者のバルドルさんをもじって「かばるどる」
というか本人から頂いた個体です(^o^)



ドリュウズ
性格:ようき
実数値:185-187-80-×-86-154
努力値:0-252-0-0-4-252)


最速AS振りその1。


単体の地面技であるドリルライナーを打てるドリュウズだが、
トリプルにおける地震ドリュウズの強さに惹かれ、ダブルでも地震持ちに。
カバルドンと同様の理由で2,3つ目の技は岩雪崩と守るが確定的。


最後の技はラティオス意識でシザークロスかつ命の珠持ちのドリュウズをよく見るが、
トルネロスがジュエルアクロバットで倒してくれるため、元々ピンポイントなシザクロはパス。
またダブルの命の珠は反動で先制技のダメージ圏内に入ってしまがちで好みではない。


そこで耐久力の高いポケモンへワンチャンスのある一撃必殺つのドリルにしてみた。
ジュエル地震がただつよで使用頻度は少ないが、負け試合を勝ちに変えるほどの力がある。
気分次第で地面のプレート投げつける(威力90)に変えてみるのも楽しいかもしれない。



ハッサム
性格:いじっぱり
実数値:175-187-121-×-111-89
努力値:236-156-4-0-84-28)


控えめキングドラの雨ハイドロポンプ耐えで、残り攻撃な配分。


放電地震パが苦手なクレセリアや草タイプの処理要員。
メタグロスと違い威嚇が効いてしまうが剣の舞で誤魔化しが効き、
むしろマヒが撒かれた場で隣が岩雪崩しながら舞うともう止められない。
何より炎タイプに強いメンツが揃っているため舞った後でも居座りやすい。


持ち物は、モロバレル等へ状態異常耐性をつけられるラムの実と好みで分かれるかな。
テクニシャンバレットパンチの縛り範囲が魅力的なので鋼のジュエルも候補。
等倍の技を受けながら舞って殴る展開が多そうならオボンの実安定かな〜
と、個人的にkzpkことハッサムが活きる使い方をようやく見つけられて満足。



ランターン
性格:ひかえめ
実数値:205-×-95-132-108-95
努力値:36-0-132-188-92-60)


ラティオスの珠流星群耐え。
特攻の種族値の低さが否めないので、かなり攻撃的に配分している。
シュカの実は、単純に発動機会が多いと感じて持たせてみた。
トリトドンの大地の力やメタグロス等の不一致地震をシュカ込みで2発耐えるらしい。


このランターンは、パーティの苦手な相手に対抗手段のある良いサポート役である。

と、このように技構成からそれが見て取れる。


水タイプの技は威力を求めてハイドロポンプを選択。
熱湯の安定感も魅力だが、マヒや毒を撒くとやけどの発動率が低くなってしまうと判断した。
代わりにロトム水に伝授してやってほしいと思う。


「耐久と火力が同等で特性が蓄電の若干遅いロトム水」
ダブルバトルにおいて強力な水と電気タイプを2体ずつ操れる」
ロトム水との同時採用が想像以上に強かったですまる



トルネロス
性格:ようき
実数値:155-167-90-×-100-179
努力値:4-252-0-0-0-252)


最速AS振りその2。
技はアクロバットと守るがとりあえず入ってきて、
相手の補助技を挑発で抑止したり、身代わりで防げる構成。


6体目の枠にトルネロスがしっくり来た事には自分でもかなり驚いていた。
というのも最初はトルネロスの上位互換な耐性を持つボルトロスが候補に上がっていて、
いたずら挑発でトリル下でのコンボ封じができる放電ポケモンとしての採用を考えていた。


しかし上記の5体ではトリトドンナットレイに対する打点がイマイチで、
ボルトロスはそれらのポケモンに特別有利ではなく、また電気技の需要も飽和気味。
そこで耐性は落ちるがアクロバット1本で殴れるトルネロスが解決に至ったのである。


感覚的には物理版ラティオスと言えるもので、
それはトルネロスが殴る事に集中しやすいパーティだからでしょうね。
飛行技を半減してくる電気・岩・鋼タイプに他が強く、追い風も不要ですし。
クロバットのマイナーチェンジ版といった方が良かったかもw