レモネード流オーガレック

今回は、私アンニュイ@ennui_noon)が、
レモネード@remone_do)のWCS2019 Day1使用パーティの中身を紹介します。




半分は、想像で。




そもそも、オーガレック自体使ったことが無く、
フレ戦で1度見せてもらっただけで、回す気が起きない 回してないですが、
9割5分当たってると思います。
何故なら、レモネードさんが作るパーティだからです。






この記事は、

  • 6月の全国大会後にレモネードさんが作ったカイオーガレックウザ
  • 今年も一緒に練習したよしみ(参照:WCS2018版
  • 彼が作るパーティがいつも変に見える理由
  • Day1で4勝5敗だったのに、トータルで勝ち越した謎


等、以上の事柄をまとめます。




成績〜


  • 8/16(金) ワールドチャンピオンシップス2019
    • Day1:4勝5敗(※BO3)






予選抜けを懸けた試合が少ないのは置いといて...





パーティ全体〜


持ち物 特性
- しおふき ねっとう? れいとうビーム まもる はじまりのうみ
ガリョウテンセイ しんそく じしん いわなだれ デルタストリーム
- アイアンヘッド はたきおとす ふいうち まもる いかく→ちからもち
パワーウィップ とびひざげり フェイント てだすけ じょおうのいげん
かみなり ほうでん? マジカルシャイン まもる エレキメイカ
ムーンフォース ねっとう くさむすび シャドーボール ミストメイカ


ゲンシカイオーガ ひかえめhbcds S124
メガレックウザ いじっぱりAS S167
メガクチート いじっぱりHA S71
アマージョ いじっぱりHA S93
カプ・コケコ おくびょうCS S200
カプ・レヒレ ひかえめHC S106


基本選出は 先発 後発 と予想。
レックウザクチートの同居が特徴的。




それ以上に特徴的なのが、


攻撃技:数えると大体20コ以上
変化技:守る のみ
配分:HA HC AS CS252振り のみ

人はこれをレモネード流と呼びます。
(※アマージョの手助け・カイオーガの配分は後述します)



レモネード流とは〜


ダブルバトルにおいて、
1ターン目から2匹で、攻撃技を打っていくプレイスタイルのこと。
6匹すべてのポケモンのパワーが高いため、受けづらい。
またそのスピード感から、相手のテンポミスを誘いやすい。




これに尽きます。(レモネード流・壱ノ型)
いきなりトップギア
攻撃は最大の防御なり。




この無理矢理に見える攻め方は、
1ターンでも早く、相手の残りポケモン数を2匹にするため。
交代先を無くすことで、技の選択肢・読みの負担を減らします。
結果、カイオーガグラードンの天候を取りやすくなります。




また、彼は吹雪電磁砲など、
命中不安定な技を振るイメージが強いですが、
攻撃回数が普通のプレイヤーより単純に多いため、なんだかんだで当たります。
強者が、追加効果や急所を引くイメージを持つのは、コレが原因。




ただ、先制の爪ナットレイの採用については、
かなり根深い問題です...




レモネード流は、言ってしまえば縛りプレイなので、
例えば、ゼルネアス対策に挑発・ほえる・レッドカード等を採用しません。
さらに、追い風やトリルといったS操作技は使用禁止ですから。
効果が重要視される攻撃技も、一切使おうとしません(とんぼ返り・ボルトチェンジ・凍える風 等)

レモネード〜限界霰 一撃必殺〜
http://blog.livedoor.jp/bdrm023/archives/52885602.html
      
      


WCS2018ルールで、このパーティのカプ・コケコの技を、
ほうでん→ボルトチェンジに変えて、
他の箇所も、いくつかマイルドにした結果、
使い勝手が全然違うパーティになった記憶は、今でも忘れられません。






このように、
ドMを極めた結果、爪ジャイロボールがゼルネアスにHITする訳です。
狙いを定めて発動させてますから。
ちなみに私には、爪ナットレイは使いこなせませんでした。(ちょいMなので)




どうしても、
安定した構築に成り得ないのがレモネード流のデメリットですが、
ポリシーを持って、ポケモン対戦に臨む姿勢は素晴らしいの一言。




長くなりましたが、
BW2(2013年)からこんな感じのプレイヤーです。
選出誘導や初見殺しの技術でポケモンやってる。




構築経緯〜


実際に使ったパーティとは異なる場合があります


初手からゲンシカイオーガのしおふきで削って、
控えのメガレックウザで〆るパーティと見てます。
オーガの採用で、パーティを潤滑に動かすガオガエンを選出段階から睨みます。
先発起用は、カイオーガを安全に着地させるとんぼがえり等の手段が無いから、とも言えます。




このパーティ内で、
オーガレックを活かしているポケモンは、おそらくクチートアマージョ




メガクチートは、オーガレックに有利なゼルネアスに対する鋼枠。
威嚇を受けても、無振りゼルネアスをアイアンヘッド+不意打ちで倒せるパワーがあり、
また自身の威嚇でカイオーガの物理防御を補強、炎・地面弱点もオーガがカバーします。
結果、オーガクチート先発は1撃で倒されにくく、力押しできる強力な並びになっています。




アマージョは、女王の威厳で主にねこだましを防ぐ役割。
ねこだましでオーガの動きを止めようとしたり、選出ミスをカバーする隙を、
交代で序盤からしおふき大ダメージを狙います。
選出しなくとも、特性そのものがプレッシャーになるのも強み。




またこのポケモンも、ゼルネアスを睨むことができます。
パワーウィップZ+フェイントが、H202 B115ゼルネアスに196~231ダメージ入ります。
まあ実際は、威嚇でダメージ量が落ちてしまいますが、
フェイント+オーガレックの攻撃で、ゼルネアスに隙を見せない工夫はできています。




カプ・コケコカプ・レヒレは、
特性で眠り状態を防ぐ点が評価されています。
神秘の守り・ラムの実・防塵ゴーグル等は、元から案にありませんので。
元より、優秀なタイプと高い種族値




コケコは、レックウザに代わる高速アタッカー。
レックウザウルトラネクロズマに上からラブリースターインパクトを打つ!
と見せかけて、
雷をZ技にしたスパーキングギガボルトを打つ可能性が高いです。




ヒレの役割は、
正直なところ過剰に見えます。
水もフェアリー打点も眠りを防ぐフィールドも、既にありますから。




おそらくですが、実際に会って話した時に
ウルトラシリーズで特に倒しにくい一般ポケモンは、カプ・レヒレ
という認識が、二人の中でありました。
そこで、突撃チョッキを持たせる理由はレモネードさんだからなのですが、一応後述します。



個別解説〜


ゲンシカイオーガ@あいいろのたま
しおふき/熱湯/冷凍ビーム/守る
H188-A×-B123-C234-D193-S124
(控えめ H100 B100 C100 D100 S108)




ツイートは、全国大会2019のもの。
おそらく、この配分で世界大会も挑んでいます。


この配分の意図は、
ゲンシカイオーガは攻撃・耐久・素早さに満遍なく振った配分が強い」
と頭の中で分かっているが、自身の流派に反してしまう...
ましてや、カイオーガはこのパーティの軸...


そこで、
この葛藤から抜け出すために考えたギャグとして、
努力値振るのが一番楽な方法だから!」
と言っていますので、笑ってあげてください。


『H188-A×-B123-C234-D193-S124 より、
 H207-A×-B116-C234-D181-S124 の方が堅いですよ。』
と言っても、全く聞く耳を持ってくれません。


冷凍ビームが吹雪ではない理由は、ボーマンダレックウザ等に外す余裕が無いためでしょう。



メガレックウザ@こだわりハチマキ
ガリョウテンセイ/神速/地震/岩雪崩
H181-A255-B120-C×-D120-S167
(意地っ張り H4 A252 S252)
H181-A222-B110-C×-D110-S147メガシンカ前)


ガリョウテンセイと神速の火力を、最大まで上げる意地っ張りハチマキ型。
オーガクチートの控えに置き、裏からゲンシグラードン等へ圧力をかける役割。


意地っ張りだと、メガシンカ前の素早さが147で、
最速グラカイ(S156)に抜かれそうに見えて、
対グラカイには、クチートよりレックウザメガシンカを優先させ、確実に上を取ります。
2枚メガのレックウザは陽気一択だと考えてたので、一本取られました。


ハチマキ地震、分かります。
1ターンでガオガエンツンデツンデの並びに、大ダメージを狙える技だからです。
味方の他5匹が浮いていないからと言って、保守的な考えはNGです。


ただ、岩雪崩は共感を得られにくいと思います。
ガオガエン+サンダーに対する打点になりますが、
デルタストリームや威嚇を考慮せずに、ようやく無振りサンダーが中乱数...


雨補正が乗るかもしれない滝登りがベターで、とんぼガエンがいたらハチマキ守るが好み。



メガクチートクチートナイト
アイアンヘッド/はたきおとす/不意打ち/守る
H157-A172-B145-C-D115-S71
(意地っ張り H252 A252 S4)
H157-A150-B105-C×-D75-S71(メガシンカ前)


クチートは、オーガレック+メガメタグロスの亜種だと思います。
オーガレックと鋼タイプは、縦・横の相性が良い。


メタグロスと比べて、耐久は低く、ゼルネアスに先手は取れない反面、
威嚇や、悪技でソルガレオルナアーラネクロズマの弱点を突けるところが違いです。
それを可能にする 不意打ち+はたきおとす が偉い。



アマージョ@草Z
パワーウィップ/とびひざげり/フェイント/手助け
H179-A189-B118-C×-D118-S93
(意地っ張り H252 A252 S4)


「最近、手助けにハマってるんですか?」
「そうだよ!」
「どうやって使うんですか?」
「カ・エール君のブラッキーみたいに使うんだよ!」


次に会った時に言いそう。




手助けは、1匹に攻撃力を集めるという点で、レモネードさんがギリギリ扱える補助技です。
味方への猫騙しを防げるポケモンなので、使い勝手が悪くないのでしょう。
PGLデータでも、手助け持ちは7~8割だそう。


世界大会本番2日前のフレ戦で、
トゲデマルがぶっ刺さりだったので、
けたぐり→とびひざげりに変更したと読んでいます。
でも、頑固なので変えていないとも思えます。



カプ・コケコ@電気Z
雷/放電/マジカルシャイン/守る
H146-A×-B105-C147-D95-S200
(臆病 H4 C252 S252)


コケコの型が合ってたら、答え合わせは100点だと思います。
放電が草結びかもしれない(避雷針対策)


相手のカプ・コケコが重そうなので、
アマージョのフェイント+雷Zを仕掛けそうです。



カプ・レヒレ@突撃チョッキ
ムーンフォース/熱湯/草結び/シャドーボール
H177-A×-B135-C161-D150-S106
(控えめ H252 B4 S252)


フルアタレヒレ
チョッキを持たせる最たる理由は、コケコの電気Zを耐えられるようにするため。
対コケコにレヒレ+αの選出で、2匹動かすことを目的としていると思われます。
また、自然にヌケニンを対策するため。


攻撃連打で、ムーンフォースと熱湯の追加効果3割を狙いつつ、
草とゴースト打点で予想外のダメージを与えます。
草結び:D181ゲンシカイオーガに80~96ダメージ、水ヌケニン対策
シャドーボール:HP振りルナアーラをファントムガード込みで2発で倒せる、ヌケニン対策


想像以上に堅く、
イベゼルネでデスウイング→ジオコンムンフォで倒すプランを、耐えてきてビビりました。



世界大会を観た感想〜



特にDay2に残ったプレイヤーは、
一手一手に無駄が無く、数ターン先を見てコマンド入力してると思いました()
トリックルームや断崖の剣という強力な技を、最適な場面で打つ感じ。
ブラッキーで詰めるか、ブラッキーを犠牲に追い風でぶち抜くか。




そして、
レモネードさんの結果を受けて、思い出した事がありました。



 ホワイトキュレムはスカーフ派
  スカーフキュレム反対派
  レモネード流 推進派
 ビビりだまホワイトキュレムを提案するもレモネードさんに却下されるふぇいとさん


7月の、あいオフ二次会、キュレム議論。




ビビリだまは置いといて、
ウォルフォンさんやたきさんが言ってた通り、
是非とも、レモネードさんらしいパーティで挑戦してほしい感じ、とても共感できました。
いつか配信で映ってほしいです。




確かに、全国大会(BO1)でオーガレックをメタってスカーフキュレムの発想はお見事でした。
しかし、世界で通用するビジョンがどうにも見えなかったです。
初戦をスカーフキュレムで取っても、2・3戦目で対応されてしまうと思いました。
今考えると、むしろBO3の1戦目を高い勝率で取れるってアドなのでは...?




そこで、アドバイスになったかは不明ですが、
「オーガレッククチートはおもしろそう」(レッククチートが斬新だった)


後日、
「最後は自分で考えたパーティで挑んでほしい」(良くも悪くも思い出に残るので)




と伝えて、ほぼ毎日だったLINEが週1になりました。
褒めて伸ばして、後は任せるスタイル。
なので、このパーティ自体は純度100%レモネードのはず。




そしたら、




繰り返しになりますが、
「Day1で4勝5敗なのにトータル13勝11敗で勝ち越している」に加え、
「初戦の勝率100%」←この事実がとても不思議。
スカーフキュレム回避したのに、こんなデータ出ちゃいます?




きっと、2・3戦目で対応できる海外のプレイヤーが単純に強かったと言いますか、
レモネード流のタネを見破られたと言いますか、、、




その辺りは考察が尽きないので、
世界の感想をズガドーン・ツガネザワに直接聞きたいところです。
というか、手品とか覚えたら良いんじゃないですか。



QRレンタルチーム〜


チョッキレヒレの改良案が思いついたら載せます。